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暖かい店内で地図を片手に昼食を頬張る…
冷たい冬の空気の中、細心の注意を払いながらここまで進んで来た今回の自転車旅行でほんのささやかなほっこりとした時間だった。
外は一見気持ちの良さそうな青空が広がっていたが、いざ自転車を漕いでいると、服の隙間のあちこちからじわりじわりと寒さが身に染みてくる程で、なかなかに体に堪えるものがあった。
(群馬原町の当時の気温は何と3℃!)
地図で残りの行程を確認してみると、このまま国道145号線を道なりに突き進んで約40km程だったので、もう全行程の半分もないようだ。
昼食を取り終え、しばしのほっこりタイムを満喫した私は再び午後の行程へと出発する為に、店内を後にし、ゆっくりと自転車の方へ歩き出した。
自動ドアのドアが開いて、一歩外に踏み出してみると私の身体は瞬く間に真冬の張り詰めるような冷たい空気に包まれ、あまりの空気を冷たさに思わず震え上がってしまう程であった。
群馬原町の集落は程なくして終わりを告げ、辺りは次第に中之条の市街地に至る以前同様の、のんびりとした山間の田舎風景へと戻っていった。
また、市街地に入って以来いつの間にやら消えていた周囲の雪も、走り進めていくうちにこれまたいつの間にやら雪は姿を現し、再び辺りの景色を白く染めていた。
…しかし、先ほどより雪景色に厚みが増したようだ。
先ほどまでは、残っていてもシャーベット状かうっすらで今にも解けきってしないそうな雪ばかりだったが、いまやしっかりとした雪として残っていて、ざっと畑などの上には3〜5cm程は積もっている。
どうやら私は先ほどに加えてより一層の注意を雪に対して払わなければいけなくなったようだ。
次第に山が両脇から迫ってくる…
群馬原町の集落を出発して、だいたい10kmが過ぎた頃、私は冬の吾妻渓谷の入り口へと到着した。
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