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立ち寄った道の駅は質素な木造の建物で、シンプルな構造をしていた。
朝に比べて、随分日が昇ってきたこともあったせいか、路肩のシャーベット状になっている雪は徐々に解け始め、路面を湿らせていた。
道の駅を一通り眺め終えて、少々ベンチに腰掛けて休憩した後、私は再び出発することに。
路肩は前述の雪解けで、雨が降った後のようにびちゃびちゃしていた。
路肩で万が一なにかが起こってしまった際には危険極まりないので、歩道があれば極力歩道へと逃げる。
こちらは雪が完全に歩道を覆っている。
…
………
次の瞬間だった。
( ゚д゚)
ズシャアアアァァァァァーーーーー!!!!!
…
あ、あっ危ねぇ…(((((;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
人がいない歩道で助かった…_| ̄|○
一瞬の油断だった。
誰もいないし、雪の部分は少しの間だったので、ついつい自転車から降りずに走行してしまい、、、
ハンドルをわずかにきってしまった為の横滑りだった。
一度、滑ってしまってからでは、もはや全くの操作不能である。
雪道の上をそのまま走り続ける事が、如何に恐ろしい事かを身に染みて理解する事が出来た私は、以後はこのような雪が覆われる区間がわずかな間でも、なるべく歩道で、自転車を押して進もうという事を心に誓って、自転車を押して先を進み出した。
雪があれば歩道で自転車を押し、日なたで完全に雪が残っていない場合には普通に自転車走行をして、を繰り返しているうちに私は中之条の市街地へと到着した。
2手に分かれた国道を市街地の方へと折れる。
民家や生活用品店がゆったりとした区画を取ったスペースにまばらに点在している。
なんだかのんびりとした街並みだなぁ…
この辺りは日当たりが良好なのか、道路沿いにもほとんど雪を見かけることがなくなり、私は雪に注意を払わずにすんなりと走ることが出来た。
吾妻線との陸橋を越えて、私は中之条の市街地を抜けた。
中之条からは国道353号線から更に国道145号線へと乗り越えて、引き続き吾妻川に沿って雪国を目指して行くルートになる。
国道145号線へと乗り換えて走ること少し。
なんだか、国道沿いの街並みが賑やかになってきたようだ。
今し方通り過ぎた中之条の市街地よりも更に賑やかな街並みだったこともあって少々驚いた私であったのだが、どうやらここは群馬原町という集落らしい。
ちらりと、自転車に備え付けられたサイクルコンピューターを覗きこむ。
…
時刻は丁度お昼のようだ。
私は、せっかく出会ったこの賑やかな集落を逃すまいと思い、この辺でひとまず昼飯にして、午後の走行に備えるべく通りにあったケンタッキーにすかさず自転車を止め、多少ゆっくりして行くことにした。
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