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第75回 東部富士五湖自転車旅行

2010/11/13


○山伏峠〜山中湖

あれだけの思いで、峠を登ったわけだが、下り坂は本当にすぐに終わってしまった。
山中湖の標高は982m(日本第3位の高所に位置する)。だもんで、あっという間に下り坂が終わってしまうのも無理はない。
下り坂が終わると、林道の中に民宿やペンション、別荘やテニスコートなどといった施設が、道沿いにちらほらと見かけられるようになり、いかにも夏の別荘地としての様相を呈するようになってきた。
いやぁ、それにしても標高1000mともなると、下界に比べると随分と寒い。
時刻は午後に差し掛かろうという時間になっていたが、朝の橋本より少し暖かいくらいでしかなかった。
日差しが少ないのも加わって余計に寒い。
くそぉ、昨日の予報では今日は快晴になるはずだったのに…

独りで文句を垂れながら、取り敢えず私は、雄大な富士山を写真に収める為に、山中湖畔へと向かった。
湖畔へは軽く自転車を漕いでいる間に一瞬で着いたので、湖畔の砂利道をゆっくりと自転車を走らせて、散策した。
散策するうちに、先程まで富士の山体に霞がかかっていて、時々薄雲に邪魔された太陽光が弱弱しく差し込むほどの天候だったのに、いつの間にか、雲が雲散霧消し、燦々と日差しが差し、山頂付近がちょこっと雪化粧している富士の姿がはっきりと見えるようになった。
ものの数分で、見事に私のいる山中湖周辺のみがスカッと晴れたので、私の口はもはやあんぐりである。
これは…

キタ*・゚・*:.。..。.:*・(゚∀゚)・*:.。. .。.:*・゚・*!!!!

とばかりに私は、湖畔から様々な角度から、目の前にどっしりと構える富士山の写真を撮りまくって、湖畔を後にし、国道138号線を河口湖方面へと向かい始めた。

道志みち4山中湖1

山中湖2

はてさて、私は一体何しにここに来たんだっけか。

(; ・`д・´)

ん?

(゚Д゚;)

あぁ、そうでした、そうでした。

紅葉を見に来たんですね!笑

さっきの峠があんまりにも険しい上り坂だったばかりに、危うく本来の目的を忘れてしまうところであった…

どこだ、どこだ…。
はやる気持ちを若干抑えきれなくなって、国道138号線を山中湖畔沿いに走ること数分、私はとうとう今回の自転車旅行の目的である「山中湖もみじ祭り」の会場に着いた。

おぉ、これは。

まず、会場を見つける前に、ここが紅葉名所であることがぱっと見ですぐに確認出来た。
国道から湖畔まで一面のもみじである。

もみじ、もみじ、もみじ、
そのもみじの木の奥にも、更にまたもみじ、もみじ、もみじ…

圧巻だった。
「もみじ祭り」という名称がまさにふさわしかった。
これほどまでに色鮮やかに赤や黄色に染まる紅葉を見たのは、私にとっては記憶にある限り、初めての経験である。
一面もみじの海が魅せる、目の前の真っ赤な世界に私は、しばしその場に釘づけになったのであった。

もみじ祭り1もみじ祭り2

もみじ祭り3もみじ祭り4

しばらくもみじに見惚れていた私であったが、早速この“もみじの森”を散策してみることにした。
奥へ進めば進むほど、赤いもみじの世界は色鮮やかになっていった。
辺りそこら中、見ごろとなったもみじが植わっているわけで、
殊に美しく輝いているもみじをカメラに収めたいのだが、どこからどうやって撮ればいいのか…
そんなもんで、私のデジカメはもはやフル稼働だ。
斜め上からのアングル、逆に斜め下から、今度はズームで行ってみよう。

ん?夕焼けモード?
おいおい、いくら見事な真っ赤といってもこれは夕日ではないぞ…

まさに、デジカメもびっくりの鮮やかな赤色である。
しかし、カメラと睨めっこをしていたのは私だけではなかった。
散策している人のほとんどが、美しい紅葉模様を写真に収めるため、私と同様、カメラと格闘していた。
ついつい目の前の紅葉を忘れて、カメラの方に没頭しているものだから、なんだか非常に愉快だ。

30分程じっくりと紅葉を鑑賞した後、私は名残惜しくも、この「山中湖もみじ祭り」会場を後にし、次なる目的地である河口湖へと向かい始めた。

もみじ祭り5

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