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息も絶え絶えに、なんとか滝本駅に着いた私は、往復分の券を購入し、早速ケーブルカーへと乗り込んだ。
乗っている最中にアナウンスがあったのだが、このケーブルカー、滝本駅から御岳山駅までの標高差423.4mを6分で結ぶらしい。
最大傾斜25度の坂をものの数分で…
さっきの斜面よりさらに10%もきつい傾斜だぞ…
信じられん…
むぅ…
…
うん、そうだよね!
やっぱり坂道はケーブルカーに限るよね!!
ケーブルカー万歳!ビバ!ケーブルカー!!!!!
…とまぁ、若干おかしなテンションになりつつも、こんな気持ちになるのは至極妥当な考えなわけで、
次の瞬間には、ぽっとこんな疑問が浮かんだりもした。
こんな坂道を毎度のように苦しみながらも登りたがる私は、さぞかしアナログで、Mっ気のある人間なのだろうか…??
そうこう考えている間に、ケーブルカーはあっという間に山上に到着してしまった。
考え途中になってしまった先程の問の答えは、あの時うやむやになったまま、未だに分からないままなのであった。
山上はふもとに比べて、気持ちひんやりとした空気に包まれていた。
まず、真っ先に目に入って来たのは、ケーブルカー付近にあるもみじだ。
こりゃまた、綺麗に赤く色づいたもんだ…。
このもみじだけではない。
辺りのもみじも全て同様に鮮やかに色づいている。
ケーブルカーで上昇中に、確かに木々の色づき具合が、標高が上がるにつれて徐々に鮮やかになっていたのは気付いてはいたが、ふもとの木々があまりにも青々としていたので、
どうかな?と感じていただけに、山上の色づきが見事なのを見て、私は少しほっとした。
また、山上はケーブルカーの御岳山駅がある他、お土産屋さんや山頂食堂、さらに展望台へと通じるリフトなどがあり、日曜日と言うこともあって結構な人で賑わっていた。
南側がこんな様子であるのに対し、北側はそれとは対照的で、展望が開け、凄く眺めが良い。
今日は今朝の予報通り、ぱっとしないあいにくの曇り空であったが、ふもとの様子はくっきりと見渡すことが出来た。
展望のよいこちら側は、この見晴らしの良い眺めとまさに今が見ごろの紅葉を同時に写真に収めようと、三脚片手に自慢の一眼レフデジタルカメラを首にぶら下げて、熱心に写真を撮るポジションを模索している人々で賑わっていた。
高いところからの景色には、そりゃあもう目がない
(吊り橋にも…ね^ ^;詳しくはこちらをクリック)
私は、早々に真っ赤に染まるもみじを写真に収めた後、この高台からの景色も写真に収め、ベンチに腰掛けて、ふもとの滝下の駅で買ったあんこもちを口に頬張り、軽く腹ごしらえをした後、早速ハイキングを開始することにした。
そして…
今回はなんと!
特別ゲストとして、クマさんを用意している(笑
上の写真をご覧になって気付かれた方も多いだろう。
もともと我が家に置いてあったものだが、なんだか寂しそうにしていたもので、ついつい。
なんだか、ここのサイトの管理人は無類のぬいぐるみ好きらしい。
と、今後しばらく怪しいレッテルを張られてしまいそうで、非常に怖いが(((゚Д゚;)))
いえいえ全然そんなことはないですよ。
と、この場でやんわりと否定しておいて、ともかく今回は、クマさんと一緒に楽しくハイキングすることを誓い、取り敢えず私達は、ここ御岳山駅よりすぐのところにある展望台を目指し、歩き出すことにした。
駅より私達が目指す展望台は、山道を少し登ったところ、本当に目と鼻の先にあった。
…が、しかし。
いかんせん昨日の今日である。
当然、足がついて来てくれるわけがなかった(笑
登り始めることすぐに、私の表情はだんだんと険しいものになっていったに違いない。
…というわけで、先程のクマさんとの約束を、ものの一瞬で破ってしまった私(クマさん、ごめんネ☆)は、その後も驚愕ののろのろペースで、なんとか展望台へと辿り着いた。
しかし、私達が辿り着いた先は、確かに紛れもない“展望台”だったのだが、いかんせん景色が先程私達のいた御岳山駅からの眺めと大差がない…。
それもそのばずだった。
いくら、私がのろのろペースで山道を登ったとはいえ、駅からここまでおよそ5分もかかっていなかったわけで。
そんなもんで、展望台からの景色はさっとカメラに収めて、私達は、次の目的地がある御岳神社の方へと目指し、山道を下って行った。
山道を下ることすぐに、私達は御岳の集落へと到着した。
御岳の集落は、郵便局員が郵便物を届けに来たり、軒先で自宅で栽培したのであろう、ゆずが格安で売られていたりと、なんだかとても生活感が感じられた。
こんな山の上でごく自然に生活が営まれているとは…
と、私はひどく感心し、なんだか集落全体を包む、観光地らしからぬこのアットホームな雰囲気に、思わず気持ちが少し和んだ。
集落を更に先へと進んで行くと、今まで民家中心だった街並みが、次第に茶屋や食事処、民宿が立ち並ぶ、ようやく観光地らしい街並みへと変化していった。
時刻は丁度、お昼過ぎ。
ということでであったので、私は後々の体力出費を考え、多くのハイキング客で賑わう通りにあった、とある一軒の食堂に入り、昼食を済ませることにした。
さて、特に何も考えずに入って、なんとなくえび天丼を注文してみたのだが、これが意外にもアタリであった。
出されたのは、特大のえび天が2本乗った丼ぶり。
実にシンプルなえび天丼であったが、これがとても見た目にもボリューム感がある。
早速食べてみたところ、衣が非常にイイ感じに揚げられ、さっくさくだ。
美味である。
結局、その美味しさのあまり、そのままあっさりと完食してしまった。
…
ふぅ。
食事を終えた後の心地良い満足感が私を包む…
ごろん。
と行きたいところであったが、ハイキングはまだまだここからが本番だ。
横になりたいのはやまやまであったが、私はその気持ちをぐっと堪え、再びクマさんと一緒に、御岳神社向かい歩き出した。
集落を抜けたすぐ先のところで、私達は御岳神社に到着した。
入口の門から上を見上げると、階段が上へ上へと続くこと続くこと。
どうやら簡単にはお参りさせてはくれないようだ。
こりゃあ、骨が折れるぞ。
と、気力十分で登り始めた私であったが、何せ足がついて来てくれない…。(本日2回目)
初めは威勢の良かった気力も徐々にしぼんで行き、結局いつもの、のろのろペースとなってしまった。
(つーか、一段一段が大きすぎるんダヨ…ヽ(#`Д´)ノ ムキー!!)
時間を掛け、時間を掛けて長い階段を登り切り、ようやく私達は無事に参拝することが出来た。
無事に参拝を済ませた後、私は、そばにあった鮮やかな赤色のもみじについつい目を奪われ、同じようにして、周りにいたもみじハンターの方々と交ざって、デジカメで写真を撮りまくった。
十分にもみじの写真を撮り終えた私は、そのまま神社の裏手にあった山道を下って、長尾平の方向へと抜けて行ったのである。
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