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野辺山までは八ヶ岳南麓沿いを通る八ヶ岳高原ラインを経由して、清里まで向かった後、国道141号線に合流して目的地を目指すルートだ。
駅を出ると、早速登り坂が私を待ち受けていた。
この辺りはペンションや別荘という類のものが非常に多く立地しており、其処彼処でそのような案内が出ている看板を見受けることが出来た。
林の中を進む。
おっとぉ…
恐らく日中でも日陰になりやすい林道には、路肩に雪が残っているどころか、路面凍結した状態で雪が薄らと路面を覆っていた。
ぐぬぬ。
慎重に雪道を自転車で走り抜ける。
サアァァァァーーー
サアァァァァーーー
風が林を吹き抜ける。
おぉ、これは…
雪質がかなりさらさらなのだろう、風によって雪が宙を舞い、白いベールのように陽の光を反射して美しくきらきらと輝いていた。
目の前で起こる冬の芸術を前にして、今日は高原に「春」を感じに来たという当初の目論みはどこへやらだ。
程なく。
甲斐小泉の駅前まで来たところで私は今回の最初の目的地である三分の一湧水に到着した。
この三分の一湧水、その名の通り、湧き水を水源のところで三分割して下へ水を流している。
なんでも昔、この湧き水を巡って村同士で対立があったそうで、このような形になったそうだ。
湧き水は林の中にあった。
あぁ、今が夏だったらここはさぞかし涼を感じる事の出来る絶好の場所になっていた事だろう…
夏の避暑スポットは、今日はまだ、地面がところどころ雪で未だ覆われていた。
ふむふむと湧き水の周辺を散策し、山の自然を感じる事の出来た私は、程なくして再び自転車に跨り、清里へ出る為、八ヶ岳高原ラインを目指し始めた。
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