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第80回 2011春京都山陰自転車旅行

3日目

2011/3/4〜2011/3/15


○天橋立 後編○

ゴクリ


…焼きがに…が…2000円…

まだ日数がかなり残っているというのに、ここで食費にこんなにかけるのは…

しっ、しかし、本場の松葉ガニはここでしかっ…!!!


…うっ!…くうう………っ!!!!!



私はかなり悩んでいただろう笑

今後の長い旅路に要する費用と目の前のカニ料理にかける食費のどちらを取るかで猛烈に葛藤していた。



むむむむむむむむむむ……………

……………


す、すいませーん!

こ…これを…お…お願いしま…す…



焼きガニをとった…笑





程なくして運ばれて来る焼きガニ。

丁寧に身をほじくり出し、箸でつまんで一口。



おおおおおおおお…

な、なんて素晴らしい味なんだ…



私はあまりの美味しさに感動した。

これは最強の美味しさである。



美味しい美味しいと言うばかりで、実際はどんな感じの味だったかという事を、拙い文章で精一杯に味の雰囲気を伝えるとすると、

丹後の焼き松葉ガニは、岬の海鮮食堂で提供されるようなこれが贅沢蟹三昧丼じゃああああぁ、どどーん!!!

というような身がつまっていて、かつ、ぷりぷりっとした豪快な味わいが売りのような感じではなく、食べ終わった後も蟹の風味とほのかな甘さが口に残る実に上品な味わいの蟹であった。



幸せなひとときである。

まさに、最高の夕食であった。



素晴らしい蟹の味わいを存分に堪能して、全てが満たされたような気分になった私は、そのまま意気揚々と自転車で来た道を戻り、本日の宿泊先である府中の集落へと帰って行った。

もはや、今後の旅費のやりくりの問題など、蟹が出て来た時点で、頭の中から彼方へと消えていた。


あまりの蟹の味の衝撃に、宿でも気分の高揚がおさまらず、

夜分一人で京都で今後のおやつとして食べようとひそかに買っておいた八ツ橋を、はや一日目にしてあっという間に箱ごとまるまる一つ喰らい尽くす、

という大事件を引き起こしてそのまま就寝した事は内緒である笑

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