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ものの10分ほどで天丼を喰らいつくし、超速で腹を満たした私はいざ気を取り直して銀閣寺へと向かって行った。
銀閣寺は私にとっては今回が初めての参拝だ。
ここでも参拝料を支払い中へ。
何!?金閣寺でくれるようなお札を銀閣寺でも!?!?
金閣寺のやり方を真似したのか…それとも金閣寺が銀閣寺のやり方を真似したのか…
いやいや、これ以上考えるのはやめておこう。
大勢の観光客に倣い、順路を歩いて行くこと少し…
う〜ん、渋い!渋すぎる…
私が庭園へと踏み入るなり思った感想はこの一言に尽きた。
知っての通り銀閣は北山にある金閣と対をなしてしばしばひと括りにして扱われるような観光名所であるが、金閣がその名の通り金一色なのに対して、銀閣は決して銀一色…というわけではない。
あれ程までに輝き、光を放つ豪華絢爛な金閣とは対照的にここまで渋い造りだとは…
東山の山際、緑に囲まれたようなこの場所に佇む立地条件、
これぞ、と思わせるような造りをした日本庭園、
池にかかる石橋、美しく整えられた石庭、そして緑濃く生い茂るコケ…
まさに、そこは「わびさび」という単語の全てを凝縮したような空間であった。
想定外の渋さに初めは多少驚いていた私であるが、次第にこの場所がなんだか心地良いと感じられるようになり、もうしばらく銀閣を眺めていたいと思ったものだが、
今日は時間がない。
というプレッシャーに相変わらず追い立てられていた私は、名残惜しくも銀閣を後にして、次なる目的地へと目を向けることにした。
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