本サイトはスライドショーを表示させる為JavaScriptを用いています。JavaScriptが有効でない場合には、JavaScriptを有効にして、閲覧をお楽しみ下さい。
道の駅を出て走りだすこと少し。
…
………
重い。
やっぱり、重い。
また今回も。
えぇ、そうですとも、わかってはいましたさ。
道の駅を過ぎると、先程の傾斜に更に加えて厳しい傾斜になっており、ペダルは一段と重くなり、なかなか前に進まなくなっていた。
しかし、まだまだ厳しい傾斜が待っている…
何も考えまい、とただ無心になって、私は本っ当にのろのろとしたペースであったが、ひたすらにペダルを回して行くことにする。
やがて、しばらく。
とうとう前回、私のメンタルをえぐったあの坂のお出ましだ。
見事に一直線。
今回もまた果てしないぜ…
急傾斜であるにも関わらずただひたすら真っ直ぐに道は続いていた。
相変わらずしんどい…
道の駅を過ぎて日は一層落ちていた。
さすがにココまで来ると、空気は冷気で張り詰めていて、靴の隙間からじわじわと冷気が染み込み、寒さを煽った。
1つ目の直線坂を進み終える。
カーブ、カーブ…
…
そしてまた一直線の『激』がつくほどの登り坂。
もう勘弁…
ホント、勘弁…
…
しかし私はそれでも、ペダルを一定に回すことだけを考え、激坂を登り進めた。
息も絶え絶え。
しかし、ここでペダルを回すことを止めるわけにはいかない。
もはや前を向いて走る余裕はなく、私は果てしないその直線坂をうつむいてひたすら傾斜に耐えた。
そして、2,3のカーブの後…
…
………
ついに、到着。
頂上のトンネルが見えた。
日没はもう恐らくもうすぐそこまで迫っていた。
しかし、無事峠の頂上に到着。
やった…や…ったぞぉぉぉ…
こうして私は2度目の山伏峠攻略を見事に成し遂げたのである。
さすがに前回よりはマシだったかな、という印象が残る峠攻めであった。
峠から山中湖畔までは今までの行程を考えたらもう本当に目と鼻の先だ。
(何せ既に道志みちの入口から38km。ほぼ上り坂ですからね…^ ^;)
緩やかに下って、道志みちを突き当りまで走ること約4km程で山中湖のほとりに着く。
峠越えを果たし、息もやや落ち着かずに、体にはまだ温かさが残っていたが、夕暮れ間近の山中湖は本当に寒かった。
平野交差点前にあった民宿・旅館マップで必死に今晩泊まる宿の場所を特定して、山中湖畔を探すこと少しで、私は無事に宿へと到着することが出来た。
なんとか夕暮れまでに山中湖に到着出来た私は、安堵の気持ちでいっぱいだった…
宿について少し。
峠を越えた興奮が冷めてきたところで、私は夕暮れの富士山を見に山中湖畔まで行ってみようと思い、外に出た。
宿から湖畔は目の前だ。
湖畔には夕富士を写真に収めようと富士山ハンターと思われる方々が大勢、皆ごついカメラを三脚に立てて、夕暮れの瞬間を待っていた。
太陽が富士山の裾野に隠れるその瞬間を拝むことが出来た私は、恐らくかなりラッキーだったのだろう。
(日が出ている間にぎりぎりで峠を越えられたこともラッキーだったんですねぇ…笑)
今日は良く晴れた快晴の1日だった。
富士山ははっきり見えた。
日暮れの瞬間の富士山の姿は本当に綺麗だった。
CopyRight (c) 2010 Teppi All Right Reserved.