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第76回 秋の養老渓谷自転車旅行

2010/11/24


○養老渓谷→粟又の滝○

最後は怒涛のアップダウンでひざが壊れそうになった私であったが、なんとかおよそ1年ぶりに養老渓谷の駅に辿り着くことが出来た。

おぉ、見事。

去年とは違い、燃えるように真っ赤な色をしたもみじが私を歓迎してくれた。

養老渓谷は広い。
駅なんか、まだまだ入り口のほうで、渓谷奥にある粟又の滝までは、更に5km以上ある。
美しい紅葉は確かに見たかったが、早速、滝方面へ向かう足も元気もなかった私は、取り敢えず自販で水を買い、駅前のベンチで少々の休憩を挟んでから、渓谷を散策することにした。

養老渓谷駅2

駅前は敬老ツアーであろう、多くの中高年の方々で賑わっていた。

平日なのに、この観光バスの多さ。
養老渓谷が持っている魅力は、人々を惹きつける凄まじいものがあるなぁ。
と、私は感じた。

つ旦
・・・しばし、休憩。

20分ほどじっくり足を休めた後、私は早速、本日最初の観光スポットである中瀬遊歩道目指し、自転車を漕ぎ出した。

駅から一気に下ることすぐで、私は目的地に到着した。
ここからは自転車を降りての散策だ。
自転車を降りて、目の前にあった整備の行き届いた遊歩道を私は意気揚々と登り始めた。

え?登り?
川は下なんですケド??

・・・

(登ること数分)

・・・

私は、とある神社へと辿り着いた。
私の周りに気が集まり、みるみる全身の感覚が研ぎ澄まされるっっ!!!

・・・

ただの道間違いでした\(^o^)/笑

・・・

こんなところでうっかりしてしまうのが私なのだが、気を取り直して、今度はしっかりと川の方へと続いて行く遊歩道を歩き出した。

遊歩道を下ると、およそ川と同じ高さまで降りて来た。
川沿いの木々は見事に紅葉している。

なんて美しい・・・
これが、本当の養老渓谷なのか・・・

1年前見ることの叶わなかった景色が今、目の前に広がっているのを見て、私は大層感激した。
(1年前はこんな遊歩道があることさえ知らなかったぜ・・・汗)

素晴らしい紅葉だった。
今年見て来た富士五湖や御岳の紅葉に引けを取らない美しさだ。
紅葉に見とれることしばらく、私は更に奥へと歩を進めた。

ん?

よくよく散策すると、まだ青々しいもみじもあるではないか。
さすがは養老渓谷。
どうやら本当に12月にも見事な紅葉が拝めそうだった。

出世観音中瀬遊歩道1

川の左手、切り立つ岩壁にへばりつくように生い茂っている緑の木々の中にちらほらと真っ赤なもみじが彩りを加える・・・
その光景が、川に鏡のように見事に映っていて、これまた美しかった。

川を跨いで、川の右岸から左岸へ。
遊歩道を更に先へと進んで行くと、次第に木々が太陽を覆い隠す程生い茂り、遊歩道は林の中を散策するコースへと変化した。

およそ林道となった遊歩道を歩くこと数分、右手のほうを流れる川の更にその向こうに、なにやら凄まじい光景が広がっていた。

弘文洞跡だ。

名前の由来の通り、もとは人工のトンネルだったものが、突如崩落して今のような形になったらしい。

岩壁に巨大な裂け目。

その壮観で独特の雰囲気を持つ、この弘文洞跡は養老渓谷の1観光スポットとして一見の価値はあるだろう。

その後もしばらく川に沿って遊歩道が整備されていたので、私は写真を撮るなどしてじっくり紅葉散策した後、自転車のある元いた場所まで一旦戻って、お次の粟又の滝を目指し、ペダルを漕ぎ出した。

弘文洞跡中瀬遊歩道2

中瀬遊歩道から粟又の滝まではおよそ5km。
結構距離がある上に、滝までの道はとてもハードだ。

(去年もこの道を通ったが、傾斜は相変わらずのようで^ ^;)

特に老川の交差点から先、粟又の滝方面の上り坂はとにかく急で、私と同じ目線にあった民家や商店が、坂道を登って行くうちに、みるみる小さくなっていくのが分かった。
きゅっと一気に標高を上げた後、緩やかに登ったところに滝入り口の駐車場があった。

私は、駐車場に自転車を止めて、いざ粟又の滝目指して歩き出した。

粟又の滝までは先程と同様、川沿いの遊歩道をしばらく歩くことになる。

今日は木曜日、普通の平日だ。
しかしながら遊歩道は非常に多くの人で賑わっていた。
これが休日だったら、さぞや大変な騒ぎになっていたに違いない。

また本日の養老川の水量はとても豊富で、あまりの水量で遊歩道脇の岩壁から水が漏れ出し、遊歩道はところどころでびしょびしょに濡れていた。
どうやら、この辺り一帯は昨夜、大雨の被害に遭ったらしく、去年私が養老渓谷に向かうときに使った道のトンネルは崩落し、通行止めになっていた。

緑多い川沿いの遊歩道にところどころ見事に色づいたもみじが映える。
ずっと歩いていても、絶えず変化する紅葉模様は実に飽きない光景だった。

ところところで立ち止まって、写真を撮りながら、歩くことしばらく。
ひときわ大勢の人で賑わいを見せる遊歩道の一番奥。

滝だ。

ついに私は、養老渓谷の最も奥、粟又の滝へと到着した。

養老渓谷1養老渓谷2

恐らく昨日の大雨のせいであろう、滝の水量は至極豊富で、水は勢いよく流れ落ちていた。
この粟又の滝は、普通思い浮かべるであろう滝のイメージとは少々異なり、非常に幅広なのが特徴だ。
華厳の滝や那智の大滝とはまた違った迫力がそこにはあった。
そして、滝の両脇に添えるように赤く色づくもみじ。

あぁ、心が洗われていく気分・・・。

川の水量も豊富で、近くで滝を見ることは叶わなかったが、それでも迫力は凄かった。

ザァァーーーー
ザァァーーーー

幅の広い滝から流れ落ちる多量の水は、多くの人々で賑わっているガヤガヤとした音をも流し去り、滝の周囲は気持ちのいい、ひんやりとした空気に包まれていた。
私は気分も非常にリフレッシュしたと同時に、また今日も素晴らしい景色の数々を見ることが出来、大変満たされた気持ちになり、そして、滝を後にした。

粟又の滝

帰り道の途中、私は最後に素晴らしい景色に出会うことが出来た。

房総丘陵一帯を見渡すことの出来る展望台だ。
目の前に広がる、房総丘陵の大パノラマに私はとても感動し、それはもう、デジカメのシャッターを押しまくった。

最後に思わぬ絶景を見ることのできた私は、そのまま意気揚々と(実際は帰り道も結構苦戦した)養老渓谷駅へと戻り、輪行をしてそのまま自宅へと帰って行ったのであった・・・。

一年越しのリベンジが果たせ、十分に紅葉散策を楽しめた今日1日は私にとって大満足の1日であった。

・・・ただ、養老渓谷駅から自宅までの帰りの電車賃はとても痛かったが。


いやぁ、見事なリベンジ成功、私、もう何も要りません!!
1年前のあの記憶が私の頭にあるばかりに、今回は更により一っっ層力んでしまいましたね!

思わず、今までとのテンションの違いに、読んでいて引いてしまった読者の方も多いかと…^ ^;

しかし!次回以降もガンガン旅行記を書きあげていこうと思いますので、まだまだてっぴいの自転車旅行記(タイトル変わってんじゃん!!!)、よろしくお願いします!
ではでは〜^ ^/

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