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第76回 秋の養老渓谷自転車旅行

2010/11/24


てっぴいの紅葉散策シリーズ第三弾です。
前回は番外編ということでしたが・・・

ご安心ください!
今回はしっかりと自転車に乗っていますので(笑)

冬の空気を感じ始める11月の末日、今回は千葉県にある紅葉スポット、養老渓谷にお邪魔しに行きましたので、早速レポって行きたいと思います。

養老渓谷 大福山展望台

○西船橋〜千葉中央○

朝4時。
眠たい目を擦り開け、私はよろよろと起き上がった。

・・・

また、この展開か。
毎度毎度、自転車乗りの朝は辛い…。

駅まで行き、自転車を輪行袋にくるんで、早速私は始発電車へと乗り込み、今回の旅のスタート地点である西船橋駅へと到着した。

全く、季節の移り変わりとは早いもんだ。
11月の末ともなると、日が出ている時間がすこぶる短く感じる。
西船橋の駅へと降り立つと、外はまだ肌寒く、暗かった。

今回、ここから養老渓谷まではおよそ60kmほど。
じっくり養老渓谷を散策したいし、日が暮れてから走るのは嫌だしだったので、私はそそくさと輪行袋から自転車を取り出し、まだ体は若干寝ぼけたままではあったが、出来得る限りの速さで自転車で組み立てて、多くの通勤客で賑わう西船橋の駅を後にした。

西船橋の駅を出て、船橋の市街地を走ることしばらくのところで、私は日の出を迎えた。

ようやく今日も長いようで短い1日が始まるのだ。

まずはひとまず私は、補給施設が充実している千葉の市街地目指し、およそ20kmの道のり(ここからでも、千葉って結構遠いんだなぁ、と感じる)を進み始めた。

船橋市

さてさて、今回の目的地である養老渓谷、どんな所であるのか、例によって解説を加えておこう。
養老渓谷とは千葉県市原市と大多喜町にまたがる、房総半島のおよそど真ん中に位置する渓谷で、主に紅葉スポットとして知られている場所である。
特徴的なのは、この養老渓谷、例年紅葉前線が到達するのが全国的にも非常に遅く、11月下旬から、なんと12月にも見事な紅葉を見ることが出来るのだ。
また、渓谷の最奥には粟又の滝と呼ばれる、落差約30m、幅約30m、延長約100mにもわたる滝があり、こちらも人気の観光スポットの1つとなっている。

実を言うと、私が養老渓谷へ向かうのは今回で2回目である。

(あれ、前回も確かこんな台詞聞いたことがあるような・・・!?)

なので、養老渓谷はどんな感じのところであるのかは知っているのだが、いかんせん前回養老渓谷へ赴いた時は悲惨すぎた。

養老渓谷についてざっと解説を加えたところで、ここで私てっぴいの養老渓谷にまつわる悲しいストーリーについても、解説を加えておこう。

(おいおい別に興味ねーぞ
というツッコミはなしでお願いします・・・^ ^;)

〜ここから回想パート〜

前年、12月にも季節はずれの紅葉が見れると聞いて、この養老渓谷に興味を持った私は、早速自転車旅行の計画を練り、2日がかりの大々的なプランで(何せ房総半島のど真ん中だ、同じ関東地方と言えど、首都圏から自転車で行くのはすごく骨が折れる。)意気揚々と養老渓谷へと向かった。

初日、プランはすこぶる順調だった。
午後から100kmと少々重たい行程だったが、夕刻の国道16号線を、京葉工業地帯を横目にしながら猛烈なスピードで駆け抜け、なんとか宿泊地である君津まで辿り着くことが出来た。

・・・が、しかし。

事態は2日目にとんでもない方向へと向かっていくのだった…。

2日目、私はこの日、沿岸部の君津から、内陸にある養老渓谷を目指す60kmのルートを計画していた。
1日で60kmならば、自転車でも十分に余裕を持って走破できる距離である。
観光するにも十分な時間がある。
そう、余裕だったはずだった・・・。

それが、平地ならば。

どうやら、私は『房総丘陵』という言葉を完全に舐めていた様だ。
上総湊から、国道465号線へと折れて、

さーて、いよいよ内陸部だし、本気出すとするか。

というタイミングで悲劇は起こった。

こんな傾斜、余裕過ぎて、思わず顔がにやけちまうぜ(・∀・)ニヤニヤ

余裕、余裕。
今日もまた気持ちいいサイクリングになりそうだ。

余裕、余・・・。

・・・。

ん?標識?

・・・

なになに?
きゅうぱあせんと??
(9%の傾斜といえば、そりゃあもう軽いギアで全力で踏ん張ってもぜんぜん前に進まないほどの激坂に近い上り坂だ。)

!?!?
(;゚Д゚)ナ、ナンダッテー!!(゚Д゚;(゚Д゚;)

・・・

こんなん、まだまだ楽勝だぜ。
こんなところで力尽きるわけには・・・

くっ、…
なんの、…っなんのぉ!!!

・・・
(必死にこぎ続けること数分)

・・・

ごめんなさい、先輩、辛いっす_| ̄|○

まず、君津市から市原市へと抜ける市境で0NE登り。
続いて上総亀山へと抜けるのにONE登り。
もうONE登り、ONE登り、ONE登り・・・

・・・

こんなん丘陵じゃねー!!!!!
((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル


確かに、『丘陵』という言葉を聴いて、アップダウンが続く道だとは予想してましたさ。
しかし、こんなに鬼のような坂道の連続だとは・・・。

まさかだった。

結局、果てしないほどの丘陵改め、ミニ峠を走らされた私が養老渓谷に辿り着いたのは、日暮れも近い午後3時過ぎなのだった。

房総丘陵1

そして、悲劇は更に続く…。

「せんぱぁーい、なんか自分、さっきからずっとぉ、思ってたんすけどぉ、なんかぜんぜん紅葉してなくないっすかぁ?」

「何コレ?・・・つーか、もう終わっちゃったカンジ??」

「先輩、落ち葉多いっすねー…。

・・・

ガ━━━━━(゚Д゚ll)━━━━━ン!!!

そう、紅葉の見ごろは既に終わっていた。
いくらの12月にも紅葉が見れるといったって、本来、養老渓谷の見ごろは12月の初週まで。
私が行った日は、2010/12/12〜2010/12/13の12月第2週。

くそぅ、先週末に予定がなければ・・・。

私は、どちらの意味でも遅すぎたのである。
まだ葉の落ちていないもみじを探している内に日はすっかり暮れ、結局養老渓谷駅前にあった食堂で山菜そばを食べ、同じく駅前にあった足湯にしばし浸かった後、輪行でそのまま養老渓谷を後にした。

結局、あの日の自転車旅行で私の心に残ったのは、


終了

という2文字だけだったのである・・・。

〜ここまで回想パート〜

いつか、絶対にもう1度来て、見事な紅葉を見てやる。
と、あの日以来決めていた。
だもんで、私は今年、本来の見頃よりやや早い11月中に養老渓谷へと向かうことを計画し、今日に至ったのである。

ちなみに・・・
悲劇の養老渓谷の記憶の詳しくは第43回自転車旅行を参照してほしい。

(とは言ってはみたものの、まだ旅行記が仕上がっておりません!
ごめんなさい、すぐに書き上げますので・・・m(_ _)m
↑なんか、こんなやりとりも前回あったような・・・!?)

私の心は、あの日のリベンジを果たそうと、静かに燃えていた。
悲惨なあの日の記憶を辿っている内に、私の自転車は船橋の市街地を抜け、幕張まで進んでいた。

幕張まで来ると、私が今まで走っていたこの国道14号線は一気に片側3車線の幅広の道となり、真っ平らでストレートの走りやすい道へと変化した。

幕張は横浜みなとみらいやさいたま新都心などと同様に、新都心として大規模な再開発がなされた街である。
国道14号線から海沿いの方にちらと目をやると、視界は良好で、やや内陸のここからでも、海沿いにある超高層ビル群を眺めることが出来た。

国道14号線は幕張を抜けると、しばらくは京葉道路を並走することとなった。
隣に大型トラックがびゅんんびゅん走っている上に、その奥が高速道路ということもあって、なんだか自分まで速くなった気分になる。

稲毛の街をあっという間にすっとばし、私は無事千葉の市街地まで到着した。
所要時間は1時間ちょい、まずまずのペースである。

私は食料の補給のため、ここで一旦国道14号線とお別れをし、千葉の中心街へと向かった。

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