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新宿御苑を出ると都会のがやがやとしたあの感じが急速に戻ってきた。
私は東口で軽く昼食をとった後、いざ新宿駅西口へと向かう。
いやはや、恐れ入った…
先程の新宿御苑の光景とは打って変わってなんという圧倒感だろう。
幾つも聳える超高層ビル群が空間を支配していた。
毎日常々電車からは眺める機会はあるが、間近まで来るとなんというか恐ろしい程の存在感であった。
首が痛くなるほどに上を見上げながら、私は超高層ビル群の1つ1つを写真に収めていった。
まずは東京モード学園の校舎となっているコクーンタワー。
ものすごい奇抜な形をしている…
しかしながらなんとこの形、社長が自らの私財を投げ打って建てたからこのような形が実現したという。
お次は損保ジャパン本社ビル。
スラっとしたカーブが印象的なビルだ。
新宿三井ビル。
一面ガラス張りのビルで反射する太陽光が眩しい。
そして最後は西新宿の高層ビル街でも最も奥に位置する東京都庁のツインタワーのお出ましだ。
高い…
高すぎる…
もはや隣のビルがかわいく見える程、東京都庁のツインタワーの高さは圧倒的だった。
さすが日本の経済の中心を支えるオフィス街のことだけはある…
西新宿のこの街区には15階建てなんかの中途半端な高さのビルは1つもなく、どれもこれも真下から見上げるには非常に苦労するような見事な程に高いビルが並んでいた。
私は私の周りを取り囲む超高層ビル群の建物達に随分圧倒されながらも自転車でオフィス街を走らせ、都庁の裏側にある新宿中央公園に取り敢えず自転車を止めて東京都庁の方へと歩いて行った。
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