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橋を越え、トンネルを抜けた先にはダムがあった。
「滝沢ダム」という看板が出ている。
私はつい今し方登りきる為に全力を出した太ももの疲れを癒やすことも兼ねて、この滝沢ダムというダムを少々見学して行くことに決めた。
水面は清々しい秋の日差しをめいっぱいに受けて、青からエメラルド色に輝いていた。
こう思うと、今日は実に素晴らしい青空が広がっている。
また、先程の登り坂で流した汗を冷ます適度な風の具合が大変に気持ち良かった。
ダムの堰の上に設けられた遊歩道を自転車を押しながらぶらぶらと歩いてみる。
堰の上から水が放出される側をのぞき込んでみると、、、
おぉ、なんと恐ろしい。
今私がいるダムの側と水が放出される側とでは高さにえらい違いがあり、思わず竦み上がってしまう程に地面は遥か下に見える。
…そして同じ方面を眺めていて嫌でも視界に飛び込んでくるのが、今し方私が一生懸命に登って来たあのループ橋だ。
橋は川を跨ぐようにして峡谷に2度架かる。
まったく、とんでもない道の敷き方をしたもんだ…
私は改めて今こうしてループ橋を眺めてみて本当にそう感じたのだった。
遊歩道を端から対岸へと渡りきる。
私は今度は一転して湖側、すなわち私が目指している中津峡がある方面へと目をやった。
上流から流れて来た川は次第に幅を広げ湖となり、そして堰から放出されて再び川となり下流へと流れて行く…
対岸のこちら側からはこうした自然のダイナミックな(ダムは人工のものだが…)流れというものをしみじみ実感をさせてくれるような光景が広がっていた。
都会にいてはなかなか見ることの出来ない、貴重な自然の光景だった。
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